MENU

Industrial Talk Session機械・電気系社員座談会

機械系、電気電子系の技術者が、ノリタケの各部門でどのように活躍しているのか。そうした仕事の実態を知るために、座談会を開催しました。機械、電気電子に関する知識やスキルを発揮して仕事に取り組む、4人のメンバーたち。「ノリタケならではのものづくりの喜び」を熱く語ります。

  • 酒井 晃

    エンジニアリング事業部
    ヒートテクノ部 設計1グループ
    (2008年入社)

  • 大橋 隆行

    開発・技術本部
    研究開発センター 粉体デザイングループ
    (2008年入社)

  • 廣川 謙太郎

    工業機材事業本部 技術本部
    生産技術部 名古屋グループ
    (2011年入社)

  • 伊藤 綾真

    工業機材事業本部 技術本部
    商品開発部 ビトリファイドグループ
    (2012年入社)

機械系、電気電子系の技術者にとって、一番の魅力。
それは、自分の力で「新しいもの」を生み出せること。

まず皆さんの仕事内容を教えてください。

酒井
エンジニアリング事業部で加熱設備を作っています。担当は設計業務です。営業担当者がお客様から要望を聞き、それを受けて私たちが実際に設備の形にしていきます。焼成炉などの加熱設備を作る際は、熱計算が重要なポイントになります。たとえば「何度まで温度を上げたい」という要望があったとして、そのためにどれくらいの熱量が必要なのか。また、どんな断熱構造が良いのか。そうした視点で、シミュレーションや数値解析を行うことが多いです。
大橋
私は酒井君と同期入社で、研究開発センターに所属して多孔質セラミックスの研究・商品開発を行っています。名前の通り、たくさんの孔(あな)のあるセラミックスで、その孔のサイズや量、規則性などを制御する方法を研究しています。セラミックスは、孔の使い方によって活躍の幅がぐんと広がる素材です。そのためにどんな特性が必要か、どのように特性を引き出すかが、開発のポイントになります。
伊藤
私は工業機材事業本部で設計開発をしています。私が携わっているのはCBN工具という工業用の砥石で、これは主に自動車部品を削って加工するために使われます。お客様はほとんど自動車メーカーや自動車部品メーカーです。
工業用砥石というのは、物を削るための砥粒(とりゅう)と、それを固めるための結合剤(ボンド)を組み合わせて作られます。さらに熱を逃がすための気孔が必要で、主にこの3つの要素を調整します。原料や条件などをいろいろ変えることによってより良い製品を開発するのが、私の仕事です。
廣川
伊藤君と同じ工業機材事業本部の所属で、私は生産技術の仕事をしています。簡単にいえば工業用砥石を作るための生産ラインを整える仕事で、できるだけ原価を低減し、品質の高い製品をスムーズに作る方法を考え、形にします。伊藤君たちが開発した商品を、実際に現場で作れるようにするのが、私たちの役割です。

皆さんどんな理由でノリタケに入社されましたか?

酒井
学生時代、機械工学科で熱流体の研究をしていました。私のいた研究室は少しユニークで、研究に使う設備を全部手作りしていて、大きな設備でも自分で図面を書いて一つひとつ作っていました。それで「設備づくりって面白いな」と思い、設備を設計する仕事がしたいと思ったんです。
企業研究を進めていく中で、ノリタケという会社が加熱設備を作っていることが分かり、それなら熱流体の知識が活かせるのではないかと思い、志望しました。元々「ノリタケ」というと「お皿」というイメージしかなかったので、「あのノリタケが炉を作っていた!」という意外性が面白くて。
大橋
私は愛知県の出身ですが食器を作っていることも知りませんでした。大学時代に電気電子工学科で、発光材料という「光る材料」の研究をしていました。そのつながりで、学会などでノリタケという企業の名前を知っていたのです。だから逆に「食器の会社だったんだ」と後で思いました。
酒井
家に一枚くらいノリタケのお皿なかった?
大橋
それが、最初知らなかっただけで、家で確認したら確かに置いてあった。親にも「あのノリタケに就職するの?」と言われて。
酒井
親はびっくりするよね。うちの場合も親から「あんた、食器作るの?」と言われて。「違うんだよ。実はいろいろやっているんだよ」と説明した。
伊藤
「いろいろやっている」というのは、ノリタケの魅力を語る上での大きなポイントですね。
廣川
私も就活の時、その部分に魅力を感じました。ある特定の製品だけを作っているメーカーに比べて将来性がある気がしたんです。たとえばセラミックスで新しい技術が生まれれば、今までなかったような市場が生まれるわけですから、その可能性が広い会社で働きたいと思いました。
伊藤
私も同じです。ノリタケは製品の種類が幅広いので、社会のいろんなところに貢献できる可能性があると思いました。機械工学科の出身なので、大学の同期はほとんど自動車関係か鉄などの材料を作るメーカーに就職しましたが、敢えて別の道を選ぶことにしました。
酒井
私はノリタケが手がけている分野の「広さ」に加え、確固たるコア技術を持っているところにも魅力を感じました。ノリタケのコア技術はセラミックスですが、それを深く突き詰めながら同時に領域を広げている点がすごいな、と。私は学生時代から、「ある分野の研究を突き詰めていく」という考え方を大切にしています。そうした自分の考え方に近い姿勢の会社だと感じたんです。

ノリタケで働く魅力、仕事の面白さを教えてください。

酒井
私が入社前にまず共感したのは、食器から始まるノリタケのストーリーです。自分が携わっている加熱設備についても、明治時代に最初の窯を作ってから長い年月をかけて技術を積み重ねています。設備とは結局のところ、トライアンドエラーを繰り返しながら作っていくものです。いきなり100点満点の設備はできなくて、失敗を繰り返すことによって少しずつ100点に近づいていきます。明治時代からの加熱技術の積み重ねがなければ、今の最先端の設備も生まれていなかったでしょう。
大橋
その積み重ねの大切さは私も常に感じています。セラミックスは不思議なことに、同じ条件で同じように作っても、まったく同じものができるとは限りません。つまりある種のアナログの部分が重要なんですね。なぜ同じにならないのか、その真因解明は技術者の使命ではありますが、実際は過去の経験やノウハウの蓄積が大事な場合も多くあり、そこが難しくもあり面白いところだと感じています。伊藤さんたち砥石の世界も同じじゃないですか?
伊藤
同じですね。砥石を作る時も、夏に焼くのか、冬に焼くのか。雨なのか晴れなのか。そうした条件によって出来上がりがまったく変わります。あと、原料の粉をどう混ぜるかとか…もう、何が関係しているのか分からないくらいいろんな要因が関わります。私は今入社5年目ですが、5年経ってようやく「たぶんこうじゃないかな?」と全体像が見えてきたくらいです。
廣川
伊藤君が言った通りで、砥石には不確定な要素がたくさんあります。それを最終的に機械で作って自動化できるようにするのが私の仕事ですが、複雑な要素が関わる分、すごく難しいところがあります。それをうまく成り立たせる上で大事なのが、社内の「連携」だと思っています。開発する人がいて、私たち生産技術がいて、実際に製品を作る製造の担当者がいる。その流れの中でお互いに助け合うことが重要です。出身学科の話に戻せば、開発の人たちは化学系の専門家なので、そういう異なるバックボーンを持った人たちと理解し合ってサポートし合う必要がありますね。
酒井
確かに、私と廣川さん、伊藤さんの3人はいわゆる「機械屋さん」ですが、まわりは「化学屋さん」が多いですよね。彼らとは基本的な発想方法が違うし、もっと端的に言うと、我々ってそもそも化学式に対する免疫がないですよね。
伊藤
全然ないですよね! 私は元々化学が嫌いだったので。他の同僚が集まって「セラミックスの元素がどういう構造で…」とかしゃべっていると、全然何を言っているか分からないです(笑)。

機械系、電気電子系のスキルをどう活かせますか?

廣川
私は大学時代、機械システム工学科で材料系の研究室に所属していました。材料力学や熱力学、あとはCADの使い方なども含めてかなり広い分野を学んできたので、いろんな面で今の仕事に活かせていると感じます。機械自体の使い方というより、その基礎になる知識や計算方法などですね。
酒井
「何を調べたら解決できるか」という根底部分の知識ですよね。
廣川
そうですね。仕事の中で対処する課題が幅広いので、そうしたベースとなる対応力が役立ちますね。生産技術の仕事では、工場のラインを最初から最後まで見て「どこに問題があるのか」を絞り込む必要があり、知識の幅広さが役立ちます。
伊藤
機械系の学科はそもそも勉強する内容が広いですよね。基本、どんな物を作る時でも機械は絶対に必要ですから、求められるスキルも多様なのだと思います。
大橋
私は電気電子工学科の出身ですが、機械系と似たところはありますね。たとえば設備を新たに作ったり、保全したりする際には、必ず電気の回路や制御の知識が必要になる。また私の仕事に関して言えば、セラミックスの製品を作る際に、解析や分析の知識が役立っています。
伊藤
そもそも、電気系の方ってどういう企業に就職することが多いんですか?
大橋
私の大学の同期はほとんど電機メーカーに就職しています。ゼミで発光材料を扱っていたので、テレビを作っているメーカーなどに入りました。だから、私がやっていたのはどちらかといえば電気そのものというより「材料系」に近くて、私が携わっている多孔質セラミックスの研究・開発というテーマも、学生時代の専門分野に比較的近い分野です。一般的な電気系の人とは少し違うのかもしれないですね。
廣川
それでは、一般的な電気系の出身者の場合はノリタケでどう活躍できますか?
大橋
それはいろいろあると思います。さっき言ったように、設備を作ったり動かしたり保全したりという仕事がまずひとつ。それから、お客様の製品のことを理解できるのも、強みだと思います。たとえば当社が作っている電子ペーストは、電子部品に使われる製品ですよね。電子部品メーカーがお客様なので、後工程のことなどを理解した上で提案ができます。当社は燃料電池に関する技術なども開発しているので、知識を活かせる幅は広いですよ。
それから、技術的な問題が生じた時に「こういう解析をしてみよう」とか「電気的特性はどうなっているか」という視点でアプローチしてみると、解決につながることもあります。

発想や視点の違いが重要ということでしょうか?

伊藤
我々機械系の技術者も、機械系ならではの発想を活かせるメリットはありますよね。

酒井
そう思います。私が携わっている加熱設備の設計でも、今までは化学系の視点を中心にして作られていました。でも、我々機械系の人間の目から見ると、「もっとこうしたら良い」と思う部分がたくさんあります。たとえば加熱設備にガスを打ち込むにしても、「ガスをこの場所から打ったらこう流れる」という視点は、機械系の人間特有のものです。

伊藤
私たちが行っている砥石の開発でも、多くの技術者が化学的なアプローチで攻めようとしている中で、私だけ「物性」とかそちらの方から攻めて、それが効果を発揮することがあります。最終的に解決することは一緒だけど、アプローチの方法が違うという点がポイントです。

大橋
異なる視点や発想を持った人が隣にいると、自分にとっても新しい知識を取り入れやすいですよね。他のメーカーでは同じタイプの技術者がそろっているケースもあると思いますが、ノリタケはその点、本当に人材のバラエティーが豊富ですね。

伊藤
意識的に多方面の人材を集めていて、それがうまく機能している気がしますね。砥石を作る時でも、今までなら原料をこねて形を作って焼いて…という流れだったのが、その工程自体をまったく変えてみたり。そういう発想から新しいものが生まれる可能性があると思います。

酒井
私の部署でも、機械系の技術者の視点が大きく反映された新しい設備の開発が進んでいます。ずっと同じものを作っていても技術が陳腐化して競合に負けてしまう。だから常に新しいものにチャレンジすることが重要ですね。根拠さえ示せば積極的にチャレンジさせてくれるのがノリタケという会社です。だから我々が新しい視点を活かして活躍すれば、技術革新を起こせる可能性は大きいと思います。まあ、大失敗もいっぱいありますけど(笑)。

伊藤
毎回同じものを作る仕事ではないので、それを前提として、「じゃあどうすればいいか」を自分の頭で考えるのは大事なことです。だからこそチャレンジする姿勢が尊重されるし、技術者一人ひとりの力量がより重要になる。他のメーカーとは違ったやりがいがあると思います。

大橋
ノリタケは、新しい発想でものづくりに挑戦できる会社。今日みんなで話した通り、機械や電気を学んできた人の活躍の場が広がっています。当社の風土や充実した環境を、たくさんの人に知ってほしいですね。

※社員の所属部署は取材時のものです。