陶磁器とうじきの原材料げんざいりょうは石いしや粘土ねんど。これをくだいて粉こなにして、大おおきなミキサーで水みずと一緒いっしょにまぜてドロドロにするんだ。これが陶磁器とうじきのもとだよ。
ボーンチャイナといわれる陶磁器とうじきは、石いしや粘土ねんどの他ほかに、牛うしの骨ほね(ボーン)を燃もやして灰はいにした骨灰こつばいを入いれるんだ。ちなみに「チャイナ」は英語えいごで「陶磁器とうじき」という意味いみなんだ。だから「ボーンチャイナ」というんだ。
1でできた陶磁器とうじきのもとを、専用せんようの機械きかいで水みずを絞しぼって棒状ぼうじょうの粘土ねんどを作つくっていくんだ。
この粘土ねんどがみんなが食事しょくじをするときに使つかっているお皿さらやカップの材料ざいりょうになるのよ。ノリタケはこうした食器しょっきを作つくっている会社かいしゃなの。ここではカップがどうやってできるかを見みていくわよ!
カップをつくるには、パーツごとわけてつくるんだ。まずはカップの本体ほんたいの部分ぶぶんだよ。
カップなど丸まるい形かたちのものは「ろくろ」を使つかってつくるんだ。
次つぎにカップの「とって(持もつところ)」の部分ぶぶんをつくるよ。
カップの「とって」は、型かたをつかってつくるのよ。
それぞれのパーツを順番じゅんばんにくっつけていくよ。材料ざいりょうのどろを接着剤せっちゃくざいにしてくっつけていくんだ。
パーツはやわらかいから、しんちょうに組くみ立たてていくんだ。耳みみたぶくらいのやわらかさなんだ。
大おおきなかまに入いれて、高たかい温度おんど(1200℃)で14時間じかんも焼やくんだ。
焼やく前まえと焼やいた後あとを比くらべるとこんなに小ちいさくなって、さらにかたくなるのよ。
表面ひょうめんにきれいなツヤを出だすために、「ゆうやく」をかけるんだ。
ぜんたいに、ムラなく、うすくスプレーしていくんだ。
「ゆうやく」をかけたらもう一度いちど、高たかい温度おんど(1100℃)で半日くらい焼はんにちやくんだ。
焼やく前まえと焼やいた後あとを比くらべるときれいなツヤが出でているでしょ。さわるとガラスみたいにツルツルするのよ!
つぎにもようをつけるよ。もようをつけるには、2つの方法ほうほうがあるんだ。<<転写紙てんしゃしの場合ばあい>>水みずにつけておいたシートをしんちょうに貼はり付つけていくよ。
しわになったり、ずれないように気きをつけて貼はっていくんだよ。シートの下したに水みずや空気くうきが入はいらないようにするんだ。
<<素描すがきの場合ばあい>>ふでを使つかって色いろを塗ぬったり絵えを描かくんだよ。
人形にんぎょうのほっぺなどでこぼこしたところや大おおきな花かびんなど、こまかいところは、筆ふでを使つかうのよ。
カップのふちの金色きんいろの部分ぶぶんは、ふでで仕上しあげていくよ。
描かいた時ときは、茶色ちゃいろだけど焼やくときれいな金色きんいろにかわるんだ。
もようをつけたり、金仕上きんしあげをした後あとにもう一度焼いちどやくんだ。
カップができるまで何回なんかいも焼やく作業さぎょうがあるのよ。
最後さいごに、よごれやキズがないか確認かくにんをしていくんだ。
目めで見みて、手てでさわって、やさしくたたいて音おとでも調しらべるんだ。厳きびしい検査けんさに合格ごうかくしたらようやく完成かんせい。