CO2排出量および不要物の削減
サステナビリティに関する取り組み
- ノリタケのサステナビリティ
- 地球を元気に
- 社会を便利に
- 人と社会を幸福に
- 基盤を強固に
- マネジメント体制
CO2排出量削減の取り組み
ノリタケグループでは、低炭素社会への移行・CO2排出量ネットゼロに向け、長期の目標として、CO2排出量(Scope1・2)は2030年度50%削減(2018年度比)、2050年度ネットゼロを掲げました。この達成に向けて、CO2排出量を削減するため、生産性の向上を図るとともに、省エネルギー設備の導入や、再生可能エネルギーの活用を積極的に進めています。
また、事業所の敷地を活用した太陽光発電設備を国内7か所、海外3か所で稼働させており、年間3,000トン以上のCO2削減に貢献しています。2050年のCO2排出量ネットゼロに向け今後も太陽光発電設備の導入を推進します。
CO2排出量実績
第12次中期3カ年環境行動計画の2年目にあたる2023年度は、再生可能エネルギーの導入や合理化などの取り組みにより、2018年度比48%のCO2を削減し、目標を達成することができました。
CO2排出量実績(Scope1・2)
エネルギー種類別CO2排出量比率
また、ノリタケでは、効率的な物流を目指すため、継続的に物流輸送量を把握しています。2023年度の物流輸送量は1,208万トンキロでCO2排出量は2,150トンとなりました。
物流輸送によるCO2排出量 ノリタケ単体
環境負荷の全体像
原材料調達から製品使用後の廃棄処分までの製品ライフサイクル全体にわたる、環境負荷の全体像を把握することで、より効果的な環境負荷削減に取り組んでいます。
ノリタケグループでは、国際的な基準に従い、スコープ1〜3の温室効果ガス排出量を算定し、活動指標として活用しています。
※算定方法について
- ・環境省・経済産業省の「サプライチェーンを通じた温室効果ガス排出量算定に関する基本ガイドライン」Ver2.0に準拠し算定しました。
- ・スコープ3の15カテゴリーのうち、カテゴリー9、10、13、14については非該当のため算定から除外しました。
サプライチェーン全体のCO2排出量
(スコープ1~3の合計)56.0万トン
スコープ1 : 企業の直接排出
スコープ2 : エネルギー利用に伴う間接排出(購入した電気、熱の使用)
スコープ3 : その他の間接排出(カテゴリー1~8、11、12、15)
CO2排出量比率
GXリーグ
GXリーグとは、経済産業省が主導する、2050年のカーボンニュートラル実現に向けてGX※に取り組む企業が、同様の取り組みを行う企業群や政府、大学、学術機関と協働して、経済社会システム全体の変革のための議論と新たな市場の創造のための実践を行う場です。
ノリタケは、2023年5月にGXリーグに参画しました。
※グリーントランスフォーメーション:化石燃料をできるだけ使用せず、クリーンなエネルギーを活用していくための変革やその実現に向けた活動
不要物の削減
限りある資源を有効活用するためには、事業活動における不要物の発生を極力減らすことが重要と考え、ノリタケグループでは、ものづくり強化活動と連携した品質改善などで、不要物削減に取り組んでいます。
ノリタケリサイクルセンターの取り組み
ノリタケの主力製品である工業用砥石の多くは、使用後に産業廃棄物として埋立処分されています。
そこでノリタケでは、これらの使用済み砥石を有効利用し、再資源化する取り組みを行っています。
ノリタケリサイクルセンターでは年間約250トンの使用済みビトリファイド砥石を回収しています。
回収した砥石は、粉砕・分級した後、研磨材や耐火物原料などの製品として新たに生まれ変わります。
使用済み工業用砥石のリサイクル工程
廃棄物排出量実績
第12次中期3カ年環境行動計画の2年目となる2023年度は、海外を含む不要物排出量1.05万トン以下の目標に対して、実績1.02万トンと目標を達成しました。
また、国内の廃プラスチック排出量1,350トン以下の目標に対しても、実績は1,130トンとなり目標を達成しました。