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ノリタケの森ギャラリー

磯野宏夫展〈生命の森〉森が森であるように

開催日:2020年5月26日(火) ~ 2020年5月31日(日)
開催中止になりました。

 磯野宏夫(1945-2013)は、鎮守の森が多い愛知県稲沢市で生まれました。
 大学卒業後、名古屋、東京のデザイン会社を経て24歳から東京を拠点にフリーのイラストレーターとして活躍しました。47歳から愛知県に制作場所を移し、日本や世界の森を取材し40年以上にわたり〈生命の森〉をテーマに森の作品を描き続けました。
 画家は、20代後半八重山列島の亜熱帯の森に出会い、その後、ソロモン諸島の光や自然の生命力に満ち溢れた熱帯の森に魅せられ、実際に訪れた森を煌めく生き物たちとともに輝く森の作品へと昇華させました。これらの作品と教科書の表紙絵、企業カレンダー、ポスター、ジグゾーパズルに起用された色彩豊かなアクリル絵の具による原画を展示します。是非ご高覧ください。

磯野宏夫 略歴
1945年 愛知県稲沢市生まれ。
1968年 愛知教育大学教育学部美術科卒業
卒業後、名古屋、東京のデザイン会社に勤務。70年、東京にてフリーランスのイラストレーターとなる。独立後は、広告や出版の仕事の傍ら絵画制作に取り組む。
74年、八重山列島を訪れ亜熱帯の森と出会い1ヶ月間滞在する。翌75年ギャラリー・オカベ(銀座)にて亜熱帯の森の作品を発表する。その後、同年ソロモン諸島を周遊し、熱帯雨林の景観に魅せられ3ヵ月間滞在する。以後40年にわたり、ライフワークとして自然をテーマに世界中の森を描くこととなる。
85~87年 青木ヶ原樹海をしばしば訪れる。
88年 屋久島の縄文杉を取材する。
90年 初の作品集『えめらるどぐりーん』を出版。この頃から東武動物公園、劇団四季、昭和記念公園、のポスター、企業カレンダー、スクウェア(現スクウェア・エニックス)のゲームソフト『聖剣伝説』(メインビジュアル担当)など自然をテーマにした仕事が急増する。また、91年には念願のブラジル・アマゾンに入り、帰国後制作した作品は、デザイン誌『クリエーションNo15』(編集・亀倉雄策 六燿社 1992年)に掲載された。
93年 活動拠点を東京から愛知に移す。
91年以降、ブラジル・アマゾンをはじめ世界各地を頻繁に取材して歩くようになる。92年 北米大森林地帯1万㎞、93年、東アフリカ、ケニア、タンザニア、94年、パプアニューギニアへ極楽鳥ウォッチング。96年、これら旅の作品をまとめた画集『エメラルドの森』を出版する。その後、同年屋久島、北米中西部7,000㎞を取材する。
98年 王子製紙カレンダー制作のため、国内10数ヵ所の社有林、2000年、ニュウジーランド、オーストラリア、カナダ、01年にはパプアニューギニア、べトナムの海外植林プランテーションを取材する。制作された原画により01,04年に王子ペーパーギャラリー銀座にて「磯野宏夫原画展」が開催された。
02年 白神山地を取材する。
03年 日本、世界の森を取材した作品の画集『エメラルドの夢』を出版。
05年 北米大陸一周1万7,000㎞の旅へ、樹齢4500年ブリッス・コーンパインの世界最長寿の生命にふれる。
06年 マレーシア・ボルネオ島に入り、熱帯雨林の惨状を目の当たりにする。ボルネオには08、09年にも再訪し、10年には石垣島、西表島へ。
07年以降、毎年東京、名古屋、大阪、静岡、四日市、京都、屋久島の各地で展覧会を開催する。
08年 植物学者・湯本貴和氏と共著『熱帯雨林 生命の森』を出版する。
2013年5月 永眠 満67歳


開催概要

期間
2020年5月26日(火) ~ 2020年5月31日(日)
開催中止になりました。
会場
ノリタケの森ギャラリー 第一・二展示室