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2025年5月29日
「蛍光表示管」がIEEE Milestoneに認定
ノリタケ株式会社 (本社:愛知県名古屋市、代表取締役社長:東山 明、以下 ノリタケ) の連結子会社であるノリタケ伊勢株式会社 (旧:伊勢電子工業株式会社)※1 が1967年に商業化に成功した蛍光表示管が、IEEE (Institute of Electrical and Electronics Engineers) により、IEEE Milestoneに認定されました。
■IEEEおよびIEEE Milestone認定とは
IEEEとは、人類社会の有益な技術革新に貢献する、世界最大の電気、電子、情報通信分野の専門家組織で、世界160カ国以上、45万人を超える会員を擁しています。
IEEE Milestone認定とは、電気・電子の分野において達成された画期的なイノベーションの中で、開発から25年以上経過し、社会や産業の発展に多大な貢献をした歴史的業績を、IEEEの最高機関である理事会が認定する権威のある制度で、IEEE創立100周年を翌年に控えた1983年に創設されました。
■認定を受けた理由

蛍光表示管は、1967年に発明者の中村正博士※2 によって商品化に成功した、日本人の発明による唯一の電子表示デバイスです。真空管であるため、耐熱性、耐湿性に優れ、多様な作動環境に対応できることや、高輝度で見やすい表示であることを特徴とし、医療機器、計測器、車載用の速度計などに使用されています。
当時の主流だったニキシー管に代わり、低電圧で駆動できる低コストのソリューションとして、電卓業界に革命をもたらしたことや、自発光による表示の見やすさや信頼性の高さなどから、家電製品や自動車、産業機器など、さまざまな分野で幅広く使用されたことなどが評価されました。
※1 伊勢電子工業株式会社は、1974年に日本陶器株式会社 (現:ノリタケ) が資本投入し、2002年にノリタケ伊勢電子株式会社に社名を変更。2006年にノリタケの完全子会社となった。その後、2025年にノリタケ伊勢株式会社に社名を変更。
※2 蛍光表示管の研究開発を目的として、1966年に伊勢電子工業株式会社を設立した創業者。
■関連リンク
・ノリタケ伊勢株式会社
https://www.noritake-itron.jp/
・IEEE Milestoneについて
https://ieee-jp.org/section/tokyo/milestone.html/
本件に関するお問い合わせ先
ノリタケ株式会社 広報室
TEL:052-561-7110 FAX:052-562-9721 E-mail:koho@noritake.com