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ファインバブルを用いたPFAS除去装置を開発
~高濃度のPFASを99%以上除去可能~

ノリタケ株式会社 (本社:愛知県名古屋市、代表取締役社長:東山 明、以下 ノリタケ) は、ファインバブル※1を用いて、液体からPFAS※2を99%以上除去することが可能な装置を開発しました。本開発品は、PFAS除去後の熱分解プロセスで発生するCO2排出量の大幅な低減にも貢献します。

■市場環境

PFASは、耐熱性、撥水・撥油性、化学的安定性に優れており、食品包装、調理器具、消火剤など幅広い用途で使用されてきました。中でも代表的な物質であるPFOS※3およびPFOA※4は、特に多く利用されてきましたが、自然界ではほとんど分解されず長期間残留することから、人体や生態系への影響が懸念されています。

■PFAS除去における課題

PFAS (PFOS、PFOA) を除去する主な手法として、活性炭を用いて吸着させる方法があります。この方法では、吸着後の活性炭を焼却し、PFAS (PFOS、PFOA) を熱分解する必要があります。そのため、活性炭を再利用ができず、また、活性炭は炭素が主成分のため、焼却プロセスで多くのCO2を排出することから、活性炭の焼却量を低減する技術開発も進められています。

■開発品の特長

PFAS除去装置のイメージ
PFAS除去装置のイメージ

ノリタケは、セラミック技術を用いたファインバブル発生器とセラミックフィルターで構成したPFAS除去装置を開発しました。この装置は、PFAS (PFOS、PFOA) 含有水にファインバブルを発生させ、PFAS (PFOS、PFOA) を吸着し、セラミックフィルターで除去します。

 

① 高濃度PFASを99%以上除去可能
高濃度 (~1mg/L) なPFAS (PFOS、PFOA) の99%以上を除去可能。

② CO2排出量を10分の1に低減
セラミックフィルターで除去・回収された濃縮水のみを焼却処理するため、 PFAS (PFOS、PFOA) の熱分解プロセスで排出されるCO2排出量を大幅に低減。

③ 部材は再生利用可能
ファインバブル発生器とセラミックフィルターには、再生処理できるセラミックスを使用していることから、繰り返し使用が可能で、ランニングコストが抑えられる。

■開発品を使用したPFAS除去の仕組み

開発品を使用したPFAS除去の仕組み

■用語の説明

※1 直径が100μm未満の小さな泡。
※2 主に炭素とフッ素からなる化学物質で、ペルフルオロアルキル化合物及びポリフルオロアルキル化合物の総称。
※3 ペルフルオロオクタンスルホン酸の通称。
※4 ペルフルオロオクタン酸の通称。




開発品に関するお問い合わせ先

ノリタケ株式会社 エンジニアリング事業部 流体テクノ部
TEL:052-561-9872 FAX:052-561-7149 E-mail:mixing@noritake.com



本件に関するお問い合わせ先

ノリタケ株式会社 広報室
TEL:052-561-7110 FAX:052-561-9721 E-mail:koho@noritake.com

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