新しい価値の継続的な提供
新製品の提供
当社独自の有機無機ハイブリッド構造関連の技術を活用し、SiC(シリコンカーバイド)半導体用研磨工具の他、CO2吸収部材SUPCA®の開発を進めています。
                    また、有機無機ハイブリッド製品のさらなる展開として、構成する有機と無機の材質・特性をさまざまに変えることで、その他の用途のアプリケーション展開を進めています。
                    さらに、MI(マテリアルズ・インフォマティクス)や高度解析技術の導入・活用を通じて、新規事業の創出に加え、既存事業や既存商品の拡大にも貢献できるよう努めています。ノリタケの創業から120年で培ったガラス材料に関するデータとMIを活用することで、300~350℃の低温でアルミニウムと接合可能な新ガラス材の試作に短期間で成功しました。
 
                             
                            (300℃で加熱し、アルミニウムと接合した状態)
新事業創出の仕組みづくり
 
                        2023年度に新事業を創出するための仕組みを構築しました。1つ目は、新事業に繋がるアイデアを全従業員から広く募集する「開発テーマ提案制度」、2つ目は提案されたテーマなどの採否審査や既存テーマの進捗管理を行う「ステージゲート制度」です。
                    ステージゲート制度では、成長が見込める分野ごとに開発テーマを区分し、審査会において各テーマの進捗状況を管理しています。審査会では、開発テーマ提案制度を通じて集められたテーマのほか、社会課題に対応した中長期テーマについても採否を審査します。採用されたテーマには開発担当者および担当事業部を割り当て、責任体制を明確にしています。
                    また、審査会の結果、停滞しているテーマについては中断の判断を行うとともに、開発担当者の人員を他のテーマへ再配分することで、リソースの最適化を図っています。
コア技術の開発力強化
ノリタケは、知的財産(特許、商標、意匠、著作権など)を、当社が社会に貢献する事業を展開するにあたっての重要な資産と位置づけ、各事業環境に最適化した戦略的な知財活動計画を策定し、事業を活性化する知的財産の創出・取得・活用に努めてきました。その結果、2024年度末における特許保有件数は824件となりました。
                2024年度からは、知財部門と企画部門を統合し、知財企画部として、上記活動をさらに深化・進化させる体制で臨んでいます。また、他社の知的財産は、当社と同じく重要な資産として尊重し、侵害しないよう十分に注意を払って活動しています。



